過敏性腸症候群と腎臓




過敏性腸症候群が腎臓と深く関係しているという話はほとんど聞きません。

漢方の腎の働きは西洋医学の腎臓の働きとは全く異なった働きをしますが、過敏性腸症候群のタイプでも脾腎陽虚証と【腎】という字を使われて、混乱される方もおられると思いますので、詳しく解説していきます。

腎臓のもともとの働きは、老廃物や有毒な物質を尿として排出する働きがあります。腎臓は加齢や長期にわたる慢性病、性生活の不摂生などが原因により、低下すると考えられています。腎臓の働きが弱くなると、膵臓の働きも弱くなると考えられています。

糖尿病と腎臓の関係をイメージしていただいたらわかりやすいかもしれません。膵臓は消化酵素も関係しますので、飲食物の消化が困難になることもあります。それだけでなく、足腰の冷えや、下痢、便秘も引き起こし、顔が白くなったり、呼吸が弱くなる、尿が少なかったり、頻尿になったり、むくみなどの症状も伴います。つまり、腎臓のはたらきが低下すると間接的にほかの臓器の機能が低下し、ほかの臓器が悪くなると考えられています。

漢方的な見方では少しわかりにくいことがでてくるかもしれません。ただし、全体の臓器はそれぞれに関係し合っているのも事実です。過敏性腸症候群などのストレス病は全身に影響を与えますし、腎臓にも膵臓にも悪影響を与えることは確かです。ですので、過敏性腸症候群が腎臓の悪化が原因というよりもストレスによって全体の臓器が悪化したと考えることが自然かもしれません。

(C) 2008 過敏性腸症候群と漢方薬・過敏性腸症候群の原因